残念なことに、私たちの土踏まずは15歳までですでにトラブルが起きていると言われています。
「えっ?土踏まずあるよ!」ってツッコミをいれたアナタ!あなたの言う土踏まずは、しっかり機能してる自信はありますか?機能していると思い込んでいませんか?ここでは土踏まずが無くなるメカニズムについて説明します。
私たちは、日々の生活において「立つ・歩く・走る・・・」等、さまざまな動きを無意識にしています。
このような無意識な動作の基本となるのが、実は足だと言われています。
普段、何気なく歩いている状態でも、私たちの足には体重の約2割増の重さがかかってきています。
例えば、体重65kgの人であれば、一歩あるくごとに約80kgの重さが足にかかっています。
私たちは特別に運動することもなく、普通に生活しているだけで1日約7500歩あるいていると言われています。
ということは、単純計算で1日に600トン近い、とてつもない衝撃が足にかかっていることになります。
さらに、アスファルト等の固い地面を歩いたり走ったりした場合などは、その1歩で体重の約5〜7倍(体重65kgの人で、300kg〜450kg)の重さが足にはかかっていると言われています。
このように、足(主に足の裏)には常に大きな衝撃がかかっているのです。
恐ろしいことに、その衝撃は頭部にまで抜けているのです。
上の図を見てください。
重さ300kgの物を持ち上げるときにはどの筋肉を使うのでしょうか?
ふくらはぎ、太もも、背筋を使って持ち上げます。
ここでお聞きしたいのですが、あなたは300kgの物を持ち上げれますか?まず無理でしょう。
つまり、ふくらはぎ・ふともも・背筋のような太くて大きな筋肉を3つ同時に使ったとしても、300kgは持ち上げることができないのです。
もしも無理に持ち上げようとしようものなら・・・・わかりますね?
では足の裏の筋肉と、これら3つの筋肉ではどちらが力持ちなのでしょう?
当然足の裏の筋肉なんて太さと大きさでは足元にもおよびませんね。
それでも足の裏の筋肉は、アスファルトなど硬い地面を1歩あるくごとに300kg以上の衝撃を受けているのですよ。
300kgの物を、歩くリズムで持ち上げてください。
そうすると、筋肉や腱はブチブチと切れてしまいませんか?さてこんな状況であなたの土踏まずは、今のアナタの年齢まで耐えられるのでしょうか?
土踏まずのメカニズム < 前項